PowerShellを用いてスキャンを実行する

Windows PowerShellは、システム管理及び自動化のために設計されたコマンドライン・シェルおよびスクリプト言語です。PowerShell 2.0現在、Windows Remote Managementを使用して1つ以上の遠隔コンピュータ上でコマンドを実行できます。PowerShellとWindows Remote Managementをスキャンと併用して、各マシンへとローカルにログオンしているかのようにスキャン可能です。SCAP 1.2における一部のポリシーチェックにはPowerShellのサポートが不可欠です。またその他のチェックについても、より効率的にデータが返されます。

Windows Remote ManagementとPowerShellを併用するには、スキャンするすべてのマシン上で有効化を行う必要があります。スキャンすべきWindowsアセットが多数ある場合、Windowsドメイン上でグループポリシーを通して有効化するのがより効率的である可能性があります。

WindowsドメインでWindows Remote ManagementとPowerShellを有効化する方法の情報については、以下のリソースをご利用ください

さらには、HTTP経由でWindows Remote ManagementとPowerShellを併用する場合、非暗号化トラフィックを許可する必要があります。

非暗号化トラフィックを許可するには

  1. Windows Group Policy Editorで、以下へとナビゲートします

ポリシー > 管理テンプレート > Windowsコンポーネント > Windows Remote Management (WinRM) > WinRMサービス

  1. 非暗号化トラフィックを許可を選択します。

または

コマンドプロンプトから、以下を実行します

winrm set winrm/config/service @{AllowUnencrypted="true"}

Windows Remote ManagementとPowerShellを併用するスキャンについては、当該スキャンテンプレート向けにポート5985を利用可能にしなければなりません。DISA、CIS、USGCBの各ポリシー向けのスキャンテンプレートにはデフォルトでこのポートが含まれています。その他については、手動で追加する必要があります。

ポートをスキャンテンプレートに追加するには

  1. 管理ページに移動して、テンプレート管理を選択します。
  2. 使用中のスキャンテンプレートを選択します。
  3. サービス発見タブで、TCPスキャニングセクションの追加ポート5985を追加します。

ポート 5985 を追加する

また、適切なサービスおよび認証資格情報credentialsを指定する必要があります。

サービスおよび認証資格情報credentialsを指定するには、以下のステップを行います

新規サイトを設定しながら認証資格情報を追加するには、ホーム ページで サイトを作成 をクリックします。

既存のサイトに認証資格情報を追加するには、ホームページのサイト表でそのサイトの編集アイコンをクリックします。

  1. 認証 を選択します。
  2. 認証資格情報を追加 をクリックします。
  3. 認証資格情報を追加 フォームに、必要に応じて、新しい認証資格情報セットの名前と説明を入力します。
  4. 認証資格情報を追加 にある アカウント をクリックします。
  5. Microsoft Windows/Samba (SMB/CIFS) サービスを選択します。
  6. サービスのドメイン、ユーザー名、およびパスワードを入力します。
  7. 認証資格情報の設定が終了したら、新しいセットである場合は 作成 を、以前作成したセットである場合は 保存 をクリックします。

追加の任意ステップについては、以下のトピックをご覧ください

正しいポートが有効化されている場合、および正しいMicrosoft Windows/Samba (SMB/CIFS)認証資格情報credentialsが指定されている場合、本アプリケーションは自動的にPowerShellを使用します。

PowerShellが有効化されていて、しかしスキャンには利用したくない場合は、ポート5985を含めないようカスタムポートリストを定義する必要があります。

ポートへのアクセスを無効化するには

  1. 管理ページに移動して、テンプレート管理を選択します。
  2. 使用中のスキャンテンプレートを選択します。
  3. サービス発見タブで、TCPスキャニングスキャンするポートカスタム追加のポートにのみ使用を選択します。
  4. 追加のポートで、ポート5985を含まないポートのリストを指定します。