複数サイトでアセットをリンクする

異なるサイトのアセットをリンクさせる、またはそれらを固有のエンティティとして扱うことを選択可能です。異なるサイト間の一致するアセットをリンクさせると、ネットワーク設定に沿った方法で、また組織全体のアセット数を反映させて、アセットの表示・レポートができます。本オプションを有効化するかどうかの判断に役立つ情報を、いくつかご紹介します。

オプション1

ある企業が、それぞれ同一のネットワークマッピングを持つ小売店チェーンを操業しており、店舗ごとにサイトを作成しました。各サイトは固有のアセット・グループを反映しているため、サイト間のアセットはリンクされていません

オプション2

ある企業に、ロケーションごとに固有の設定を持つグローバルネットワークがあります。特定のカテゴリに焦点を当てた複数サイトが作成されており、これらのカテゴリは重複する可能性があります。例えば、Linuxサーバーは財務と呼ばれるサイトとUbuntuマシンと呼ばれる別のサイトにあるかもしれません。同企業は複数サイトでアセットをリンクし、調査やレポート作成の面で、Linuxサーバーを単一マシンとして認識しやすくなりました。

アセットとは一体何でしょう

アセットは、スキャン中にターゲットデバイスから収集された専有かつ固有のデータのセットです。Nexposeへの統合時にスキャンされたデバイスを区別できるデータのことであり、以下が含まれます

複数サイトでアセットをリンクするオプションが無効化されている場合、Nexposeは別のサイト内の任意アセットが同一デバイスであるかないかに関わらず、各アセットを別のサイトの別のアセットとは区別して扱います。

例えば、IPアドレスが10.0.0.1でMACアドレスが00:0a:95:9d:68:16である server1.example.comと名付けられたアセットが、ボストン と呼ばれるサイトと PCIターゲットと呼ばれる別のサイトの一部であるとします。このアセットは2つの異なるサイトにあるため、それぞれに1つずつ、2つの固有のアセットIDを持ちますので、2つの異なるエンティティと見なされます。

注意: アセットは、ホスト名、IPアドレス、MACアドレスといった特定の専有的な特徴を共有している場合に、一致すると見なされます。

複数サイトでアセットをリンクするオプションが有効化されている場合、Nexposeは異なるサイトのアセットが一致するかどうかを判定し、一致する場合は、それらのアセットを互いに単一エンティティとして扱います。

複数サイトでアセットをリンクしますか

以下の情報は、本オプションを有効化するかどうか判定するときに、考慮に入れるべき留意事項を説明したものです。

利用ケース

アセットをサイト設定に追加する場合、2つの選択肢があります

セキュリティ留意事項

サイトレベルの制御

移行に関する留意事項

2015年4月8日のリリースに先立つインストールにおいて、すべてのサイトでアセットをリンクすることを選択すると、アセットデータおよびレポートにいくつか変更が見られますようになります:

複数サイトでのアセットのリンクの有効化/無効化

注意: クロスサイト・アセット・リンク機能は、2015年4月8日付けの製品アップデートの新規インストールでは、デフォルトで有効化されています。

異なるサイトのアセットを単一アセットとして認識できるようにするには

  1. 上述の留意事項を検討してください。
  2. 本アプリケーションにグローバル管理者としてログインします。
  3. 管理ページに移動します。
  4. グローバルおよびコンソール設定で、コンソールの横の管理を選択します。
  5. アセット・リンクを選択します。
  6. すべてのサイト内のすべての一致するアセットをリンクチェックボックスを選択します。

複数サイトでのアセットのリンクが有効化されます。

一致しているアセットが固有と見なされるようリンクを無効化するには

  1. 上述の留意事項を検討してください。また、リンクの削除には多少時間がかかることに注意してください。
  2. 本アプリケーションにグローバル管理者としてログインします。
  3. 管理ページに移動します。
  4. グローバルおよびコンソール設定で、コンソールの横の管理を選択します。
  5. アセット・リンクを選択します。
  6. すべてのサイト内のすべての一致するアセットをリンクチェックボックスのチェックを外します。
  7. グローバル設定保存 をクリックします。