分散型スキャン・エンジンを設定する

組織のネットワーク内で、セキュリティ・コンソールとは別のさまざまなロケーションに、スキャン・エンジンを分散可能です。セキュリティ・コンソールと共にインストールされるローカル・スキャン・エンジンとは異なり、分散型エンジンは個別に設定し、本セクションでの説明通りコンソールとペアリングを行なる必要があります。

分散型スキャン・エンジンの設定には以下のステップが必要です

分散型スキャン・エンジンを設定・ペアリングする前に

  1. スキャン・エンジンをインストールします。指示についてはインストールガイドをご参照ください。同ガイドは、サポート:技術サポートおよびカスタマーケアのサポートページからダウンロード可能です。
  2. スキャン・エンジンを起動します。実行されている場合、新規スキャン・エンジンの追設定のみが可能です。

セキュリティ・コンソールを新規スキャン・エンジンと連動するよう設定する

デフォルトでは、ポート40814を通じてのスキャン・エンジンへのTCP接続が、セキュリティ・コンソールにより開始されます。分散型スキャン・エンジンがファイアウォールの後ろにある場合、ファイアウォール上では、ポート40814が必ずオープンとなるようにします。これにより、セキュリティ・コンソールとスキャン・エンジン間の交信が可能となります。

エンジンを追加する

セキュリティ・コンソールと新規スキャン・エンジンの統合の最初のステップは、当該スキャン・エンジンに関する情報を追加することです。

サイト設定中にスキャン・エンジンを追加することが可能です

新規サイト設定中にエンジンを追加する場合は、ホームページのサイトを作成ボタンをクリックします。
新規エンジンオプションを既存サイトに追加する場合は、ホームページのサイト表でそのサイトの編集アイコンをクリックします。

  1. サイト設定で、エンジンタブをクリックします。
  2. スキャン・エンジンを追加 タブを選択してから、一般 タブを選択します。
  3. エンジンを思い出しやすくする固有名を入力します。
  4. スキャン・エンジンのアドレスとセキュリティ・コンソールからの交信を傾聴するポート番号を入力します。
  5. 保存をクリックします。

スキャン・エンジンを追加する

エンジン追加後に、セキュリティ・コンソールによりconsoles.xmlファイルが作成されます。ペアリングプロセスで、このファイルを編集する必要があります。

グローバル管理者である場合、管理タブ経由でエンジンを追加するオプションもあります

  1. 管理アイコンをクリックします。
  1. 管理ページで、スキャン・エンジンの右の作成 をクリックします。
  2. スキャン・エンジン設定パネルの一般タブをクリックします。
  3. エンジンを思い出しやすくする固有名を入力します。
  4. エンジンをインストールするコンピュータのIPアドレスおよびポートを入力します。
  1. サイトがすでに作成されている場合、本パネルのサイトページに移動して、サイトを新規スキャン・エンジンに割り当て可能です。サイトがまだ作成されていない場合、本ステップをサイト作成中に行うことが可能です。
  1. 保存をクリックします。

エンジン追加後に、セキュリティ・コンソールによりconsoles.xmlファイルが作成されます。ペアリングプロセスで、このファイルを編集する必要があります。

スキャン・エンジンをセキュリティ・コンソールとペアリングする

注意: 次のステップを実行する前に、スキャン・エンジンのオペレーティング・システムに、管理許可を有するユーザーとしてログオンしなければなりません。

以下のステップでconsoles.xmlファイルを編集して、スキャン・エンジンをセキュリティ・コンソールとペアリングします。

  1. テキスト編集プログラムを利用してconsoles.xmlファイルを開きます。Consoles.xmlは、スキャン・エンジン上の[installation_directory]/nse/confディレクトリにあります。
  2. エンジンとペアリングするコンソール用のラインを特定します。当該コンソールには、固有のID番号およびIPアドレスが表示されます。
  3. 有効化された属性の値を、0から1に変更します。

スキャン・エンジンのconsoles.xmlファイルにセキュリティ・コンソールが有効化されていると表示されます。

  1. 保存してファイルを閉じます。
  2. スキャン・エンジンを再起動して、設定変更を有効にます。

コンソールとエンジンがペアリングされていることを確認します

  1. 管理アイコンをクリックします。
  1. 管理 ページで、スキャン・エンジン の右の 管理 をクリックします。
  1. スキャン・エンジン ページで、追加したスキャン・エンジンを特定します。

当該エンジンのステータスは未確認であることに注意してください。

  1. エンジンのリフレッシュアイコンをクリックします。

ステータスコラムに、各ペアリングで交信を開始したのがセキュリティ・コンソールであるかスキャン・エンジンであるかが、色分けされた矢印で示されます。矢印の色は交信のステータスを表します。緑の矢印は アクティブ ステータスを表し、このスキャン・エンジンにサイトを割り当ててスキャンを実行できるという意味です。

交信ステータスの詳細については、コンソールでスキャン・エンジン交信方向を変更する

スキャン・エンジン表には リフレッシュ アイコンが付いており、アクティブステータスがものがハイライト表示されています

注意: スキャン・エンジン名を変更すると、再度セキュリティ・コンソールとペアリングしなければなりません。エンジン名は、ペアリングプロセスにおいて非常に重要です。 

スキャン・エンジンページでは以下のタスクも実行できます

セキュリティ・コンソール設定パネルのスキャン・エンジンページに記載されている、すべてのスキャン・エンジンの特定のパフォーマンス設定を設定可能です。詳細については、管理者ガイドのデフォルトのスキャン・エンジン設定を変更するをご参照ください。

サイトを新規スキャン・エンジンに割り当てる

注意: サイトをまだ設定していない場合は、先に作成してください。サイトを作成・編集するをご覧ください。

設定中にサイトをエンジンに割り当てる場合は、サイトのスキャン・エンジンまたはエンジン・プールを選択するをご覧ください。

管理 タブ経由でサイトを割り当てる場合

  1. スキャン・エンジン設定パネルサイト ページに移動して、サイトを選択 をクリックします。

コンソールに、ネットワーク内の全サイトがリストされたボックスが表示されます。

  1. 新規スキャン・エンジンに割り当てるサイトのチェックボックスをクリックして、保存をクリックします。

サイトをスキャン・エンジンに割り当てる

スキャン・エンジン設定パネルのサイトページに、当該サイトが表示されます。

  1. 保存をクリックして、新規スキャン・エンジンの情報を保存します。