セキュリティ・コンソールを管理する

デフォルトのセキュリティ・コンソール設定は広範なネットワーク環境に対応していますが、特定のスキャン要件を満たすため設定を変更可能です。

ヒント: 管理 ページの コンソール の横にある 管理 をクリックすると、セキュリティ・コンソール設定パネルが起動されます。

一般設定を表示する

一般ページで、使用中のセキュリティ・コンソールのインスタンスのバージョンおよびシリアル番号を表示できます。

セキュリティ・コンソール・ウェブサーバーのデフォルト設定を変更する

セキュリティ・コンソールは独自のウェブサーバーを実行し、ユーザーインターフェースが提供されます。

セキュリティ・コンソール・ウェブサーバーのデフォルト設定を変更するには

  1. 管理ページに移動します。
  2. セキュリティ・コンソールの管理設定をクリックします。
  3. ウェブサーバーに移動します。
  4. アクセスポートに新しい番号を入力します。
  5. 新しいセッション・タイムアウトを入力します。この値は、ユーザーのアクティビティがない状態を何秒間認めるかを示します。この秒数経過後にセキュリティ・コンソールはタイムアウトし、新規ログオンが必要となります。
  6. 初期リクエストおよび最大リクエスト・ハンドラ・スレッドに、必要に応じて、新しい数値を入力します。

まず技術サポートに問い合わせることをお薦めします。この文脈においてスレッドとは、セキュリティ・コンソールが許可する同時接続の数を指します。通常、単一ブラウザセッションが1つのスレッドを構成します。同時ユーザー需要が高い場合、スレッドカウントを上げてパフォーマンスを改善することが可能です。セキュリティ・コンソールは必要に応じてスレッドカウントを動的に増加しますので、手動で増加させる必要はないかもしれません。

  1. 必要に応じて、ログオン失敗閾値の新しい数値を入力します。これは、ログオン試行失敗を何回認めるかを示します。この数を超えると疑わしいユーザーがロックアウトされます。
  2. 保存をクリックします。

HTTPS認証を管理する

本アプリケーションにより、自己署名されたX.509認証が提供されます。これはインストール中に作成されます。信頼できる認証局CAにより署名された認証に置き換えることを推奨します。

注意: 署名された認証は、アプリケーションで生成されたCSRに基づいていることが必須です。本アプリケーションでは、任意キーペアまたはユーザーが生成した認証のインポートは、許可されていません。

認証を管理し新規認証署名リクエストCSRを生成するには

  1. 管理ページに移動します。
  2. セキュリティ・コンソールの管理設定をクリックします。
  3. ウェブサーバーページに移動します。
  4. 認証を管理をクリックします。

セキュリティ・コンソールに認証を管理とタイトルが付けられたボックスが表示されます。

s_manage_certificate.jpg

 認証を管理

  1. 新規認証を作成をクリックします。

セキュリティ・コンソールに、新規認証資格情報credentialsのボックスが表示されます。

  1. 情報を入力して、作成をクリックします。

s_manage_certificate_create.jpg 

    認証を管理–新規認証を作成

    新規自己署名認証が作成されたことを示す、ダイアログボックスが現れます。

  1. 今すぐCSRを作成をクリックします。

後でをクリックして、別の機会にこのステップに戻りプロセスを続行することが可能です。

  1. 作成したCSRをコピーし、CAに送信します。
  2. CAにより署名を受けたら、認証を管理ダイアログで認証をインポートをクリックします。
  3. テキストボックス内にペーストして、インポートをクリックします。

s_manage_certificate_import.jpg

    認証を管理–認証署名リクエストをインポート

  1. 保存をクリックして、新規セキュリティ・コンソール情報を保存します。

新しい認証の名前がウェブサーバーページに現れます。

デフォルトのスキャン・エンジン設定を変更する

セキュリティ・コンソールはネットワークを通じて分散型スキャン・エンジンと交信して、スキャンを開始しスキャン結果を検索します。スキャンステータス情報をより迅速に入手したい場合、あるいはセキュリティ・コンソールとスキャン・エンジンとの交信に必要な帯域幅やリソース消費を削減したい場合は、セキュリティ・コンソール設定パネルのスキャン・エンジン・ページでさまざまな設定を調整できます。以下のセクションをご参照ください

セキュリティ・コンソールと分散型スキャン・エンジンとの接続を設定する

セキュリティ・コンソールは分散型スキャン・エンジンとの接続を確立して、スキャンを起動しスキャン結果を検索します。この交信は、低いネットワーク帯域幅、高レイテンシー、スキャン・エンジンが何度も同時スキャンを実行する状況などにより、寸断される可能性があります。環境内にこれらの条件が存在する場合、スキャン・エンジン設定ページで接続設定を増加させることを検討してみるのも良いでしょう

注意: これらの設定を調整する前に、技術サポートに問い合わせることをお薦めします。

これらの設定を設定するには、以下のステップを行います。

  1. セキュリティ・コンソール設定パネルのスキャン・エンジンページに移動します。
  2. 管理タブをクリックします。
  3. 管理ページで、セキュリティ・コンソールの管理をクリックします。
  4. セキュリティ・コンソール設定パネルのスキャン・エンジンをクリックします。
  5. 接続設定を調整します。
  6. 接続タイムアウトフィールドの値を編集して、接続タイムアウトが起こるまでの経過時間をミリ秒単位で変更します。
  7. 応答タイムアウトフィールドの値を編集して、セキュリティ・コンソールがスキャン・エンジンからの応答を待つのをやめるまでの経過時間をミリ秒単位で変更します。
  8. パネル上部バー内の保存をクリックして、変更を保存します。
  9. セキュリティ・コンソールを再起動して、設定変更を有効にます。

ヒント: ミリ秒の値は読み取りにくいため、各フィールドの右側に読みやすくした時間値が現れます。いずれかのタイムアウト値を変更するときは、同等値がどのように変更されるかに注意してください。

スキャン・エンジンからセキュリティ・コンソールへと信頼済みペアリングを作成する

スキャン・エンジンとセキュリティ・コンソールとの間に信頼済み接続を作成して、ペアリングを作成を作成可能です。共有シークレットとは、エンジンからのインバウンド交信をコンソールが認識し信頼できるよう用いられるデータです。

注意: 生成された各共有シークレットは、複数のエンジンにより使用される場合があります。共有シークレットは、生成されてから 60 分間有効です。60 分経過後に、追加の信頼済みペアリングを作成する場合は、新しい共有シークレットを生成する必要があります。

信頼済みペアリングを作成するには

  1. ネットワークベースまたはホストベースのファイアウォールが、Nexposeセキュリティ・コンソール上でポート40815へのアクセスをブロックしていないことを確認します。40815 以外のポートを使用する場合、コンソール内のラインnsc.xml file (\[installation directory]\nsc\conf\nsc.xml) を使用するポートへと変更します

    <EngineListener port="40815"/>

    セキュリティ・コンソールを再起動します。

  2. セキュリティ・コンソール上で共有シークレットを生成します。上記を行うには、管理 ページに移動して、エンジン の横の 管理 をクリックします。スキャン・エンジン共有シークレットを生成 で、生成 をクリックします。共有シークレットをテキストファイルにコピーします。
  1. スキャン・エンジンが実行されているホストにログオンして、コマンドラインインターフェースにアクセスします。Windowsホストの場合、Remote Desktop Protocolを使用可能です。Unix および関連ホストの場合、SSH を使用可能です。Linux の場合、以下のコマンドを使用してエンジンのコンソールにアクセスします

screen -r

  1. セキュリティ・コンソールをホストするマシンのIPアドレスまたはホスト名を使用して、セキュリティ・コンソールをエンジンに追加します。例

add console 10.1.1.4

  1. 以下をタイプして、セキュリティ・コンソールの ID を特定します

show consoles

  1. 特定した ID を使用してセキュリティ・コンソールに接続します。例

connect to console 2

  1. 接続が成功したことを確認します。以下をタイプします

show consoles

今接続したコンソール ID の、connectTo の値は 1 であるはずです。

  1. そのセキュリティ・コンソールへの共有シークレットをエンジンに追加します。例

add shared secret 2

プロンプトに、セキュリティ・コンソールからコピーした共有シークレットをペーストします。

共有シークレットの適用成功を確認するメッセージが表示されます。

  1. コンソールをエンジン上で有効化します。例

enable console 2

ペアリング発生としてログされたラインが多数見られます。

  1. セキュリティ・コンソール・ウェブ・インターフェースでスキャン・エンジンに戻ります。表示されたエンジンをリフレッシュ をクリックします。先ほどペアリングしたスキャン・エンジンが追加されているか確認します。当該スキャン・エンジンのリフレッシュ・アイコンをクリックして、セキュリティ・コンソールがクエリを送信できるか確認します。

デフォルトでは、この方法で信頼済みペアリングを作成すると、交信方向はエンジンからコンソールになります。上記を変更するには、コンソールでスキャン・エンジン交信方向を変更する

コンソールでスキャン・エンジン交信方向を変更する

コンソールで、セキュリティ・コンソールと各遠隔スキャン・エンジンとの間の交信開始方向を変更することができます。どのオプションが好ましいかは、ネットワーク設定により異なります。交信方向がコンソールからエンジンデフォルト設定である場合、セキュリティ・コンソールがスキャン・エンジンとの交信を開始します。交信方向がエンジンからコンソールである場合、スキャン・エンジンが利用可能であることを、コンソールへとアクティブに通知します。本オプションにより、ファイアウォールの裏にありインバウンド接続可能に設定されているコンソールは、スキャン・エンジンとの交信チャネルを有することができます。

注意: エンジンからコンソールへのオプションは、ローカル・スキャン・エンジンまたはホスト型エンジンの場合には利用できません。

スキャン・エンジン交信の方向を変更するには

  1. 管理ページに移動します。
  2. エンジン の横の 管理 を選択します。

  1. 交信ステータス コラムで、矢印が交信先および発信元の方向を指すよう、設定を切替えます。

また、矢印の上にカーソルをホバリングさせると、交信の現在のステータスを表示できます。

可能なオプションは以下の通りです

コンソールとエンジンは交信できませんでしたが、エラーはありませんでした。

注意: このステータスは、最後の交信から長時間経過している場合に表示されることがあります。この場合、矢印上をホバリングするとpingが生じ、その交信が成功するとステータスはアクティブになります。

 

スキャンモニタリングのスレッドを割り当てる

セキュリティ・コンソールは、スキャンステータス情報を検索するためのスレッド・プールを割り当てます。スレッドの数を調整可能です。これは、セキュリティ・コンソールが同時に検索可能なスキャンステータス・メッセージの数に対応しています。例えば、分散型スキャン・エンジンの数と同時に実行するスキャンの数を増やす場合、プール内のスレッドの数を増やすことが可能です。この結果、セキュリティ・コンソールはより多くのステータスメッセージを同時に検索できるようになります。

注意:  これらの設定を調整する前に、技術サポートに問い合わせることをお薦めします。

検索時間は、帯域幅やレイテンシーといったネットワーク条件により変動するということに、留意してください。使用中のアクティブなスレッドの数がプール内のスレッドの総数を超えると、セキュリティ・コンソールは特定の時間が経過した後に未使用スキャン ステータスのスレッドを削除します。スキャン ステータス・メッセージの頻度が全体的に減っていると気付いたら、タイムアウト値を上げることを検討してみてください。

スキャンステータス・スレッドのプール設定を調整するには、以下のステップを行います

  1. セキュリティ・コンソール設定パネルのスキャン・エンジンページに移動します。
  2. 管理タブをクリックします。
  3. 管理ページで、セキュリティ・コンソールの管理をクリックします。
  4. セキュリティ・コンソール設定パネルのスキャン・エンジンをクリックします。
  5. スキャンステータス設定を調整します。
  1. スレッドアイドル・タイムアウトフィールドの値を編集して、セキュリティ・コンソールが未使用スキャン・スレッドを削除するまでの経過時間をミリ秒単位で変更します。
  2. スレッド・プール・サイズフィールド内の値を編集して、スキャンステータスをモニタリングするためのプール内のスレッドの数を変更します。
  3. パネル上部バー内の保存をクリックして、変更を保存します。
  4. セキュリティ・コンソールを再起動して、設定変更を有効にます。

ヒント: ミリ秒の値は読み取りにくいため、各フィールドの右側に読みやすくした時間値が現れます。いずれかのタイムアウト値を変更するときは、同等値がどのように変更されるかに注意してください。

分散型スキャン・エンジンから漸増スキャン結果を検索する

セキュリティ・コンソールはネットワークを通じてスキャン・エンジンと交信し、スキャン結果を検索します。デフォルトでは、セキュリティ・コンソールは各スキャンの完了後にフルセットの結果を検索するのではなく、分散型スキャン・エンジンからスキャン結果を徐々に検索し、データを統合してウェブ・インターフェースに結果を表示します。これにより、スキャン進行中に利用可能となったスキャン結果を表示できます。

漸増検索は、スキャン中の帯域幅利用を調節します。また、特にデータセットが膨大である場合に一時的な帯域幅使用量の大幅増加を引き起こす、セキュリティ・コンソールによるスキャン終了時のすべてのデータ検索が不要となります。

セキュリティ・コンソール設定パネルのスキャン・エンジンページにスキャン結果の漸増検索のためのチェックボックスが表示されます。これはデフォルトで選択されています。技術サポートからの指示がない限り、このオプションを無効にしないでください。

セキュリティ・コンソール・データベースを管理する

セキュリティ・コンソール・データベース情報を表示する

セキュリティ・コンソール設定パネルのデータベースページで、セキュリティ・コンソール・データベースの名前およびタイプを表示可能です。また、表示されるデータベース設定を変更可能です。

変更を保存するには、保存をクリックします。

データベースを移行する

本アプリケーションのデータベースは、スキャン、レポート、アセット/脆弱性管理、およびユーザー管理といった、すべての主要オペレーションのコア・コンポーネントです。これらのタスク実行の効率は、データベースのパフォーマンスに大いに左右されます。PostgreSQLデータベースの現バージョン、9.4.1は、パフォーマンスおよび安定性に関して多くの点が改善されています。本アプリケーションはこれらの改善点を最大限に活用して、お客様の環境のニーズに柔軟に対応します。将来のリリースでは、最新のPostgreSQLバージョンを必要とするパワフルな機能を搭載する予定です。

注意: データベースを移行できるのは管理者のみです。

インストールが以前のバージョンのPostgreSQLを実行している場合、セキュリティ・コンソール・ウェブ・インターフェース内のツールを利用して、最新のバージョンへと容易に移行できます。

移行では5つのタスクを行います

古いプラットフォーム依存型PostgreSQLデータベースのバックアップを新しいバージョンに移行した後に復元することは、サポートされていません。最新バージョンへの移行を実行・検証しデータベースの一貫性を確認したら、データベースを即座にバックアップして、以前のバージョンのデータベースを復元しなくてはならない事態を避けることが非常に重要です。移行後データベースをバックアップするをご参照ください。

本書では、移行後のタスク任意に関する指示もご覧いただけます

移行を準備する

ある程度準備を行っておくことにより、移行にかかる時間が最低限となり、また成功に繋がります

移行のためにディスク容量を空ける

移行を実行するためのディスク空き容量が十分でない場合、移行を開始ボタンが無効化されるケースがほとんどです。しかし一部の環境では移行を開始ボタンが有効となっていても、ディスク空き容量が原因で移行中に問題が起こる場合があります。事例については、Linuxファイルシステムについてのセクションをご参照ください。ディスク容量を空けるには、以下の列にリストされているソリューションをお試ください。各ステップ後に、移行を開始ボタンが有効化されているかを確認してください。

注意: 1.6 GB +1.3 x database_size以上のディスク空き容量が推奨されます。

以下のデータベース・メンテナンス・タスクを実行して、不必要なデータを削除し使われていないテーブルスペースを空けます

これらのタスクを最近実行していない場合、上記を行うことでかなりの容量が空く可能性があります。各タスクを以下の順で、個別に実行することを推奨します。各タスクが完了したら、移行を再度実行してみます。再インデックスにより必要な容量が得られ、データベースのクリーンアップやテーブルの圧縮を行う必要がなくなるかもしれませんデータベースのサイズによりますが、これらは非常に時間がかかる場合がありますデータベース・メンテナンスを実行するをご参照ください。

以下のディレクトリをホストシステムから移動して、移行が完了したら復元します

注意: これらのディレクトリおよびファイルは、本アプリケーションがデータを蓄積するに従い、時間とともにディスク容量を大量に占めるようになります。

移行のために空き容量を作るには

  1. ホストシステムから、本アプリケーションとは無関係でありその他のアプリケーションの実行に必要でないファイルまたはディレクトリを移動します。これらは移行完了後に復元可能です。
  2. ホストシステムのjava.io.tmpdirディレクトリのコンテンツを削除します。このロケーションはオペレーティング・システムにより異なります。

注意: 以前試行した移行が失敗した後にディスク空き容量の問題が起こった場合は、移行失敗に対処するをご参照ください。

前述のステップを行ったら、移行を再度開始してみます。それでもディスク空き容量が十分でない場合は、技術サポートまでお問い合わせください。

Linux内で空き容量を作る

デフォルトでは、Linuxデフォルトシステムはディスク容量の5パーセントを権限、またはルート、プロセス用にリザーブしています。このリザーブされた容量はデータベース移行に利用可能ではありませんが、本アプリケーションでは、移行前計算の利用可能な総容量に含められています。その結果、移行を開始できてもその後失敗するということが起こり得ます。なぜなら実際のディスク空き容量は、当該計算で検出された値より低いからです。リザーブされたディスク容量を減らして、実際の空き容量を移行前計算の結果により近づけることが可能です。上記を行うには、tune2fsユーティリティを利用します。このコマンドには、リザーブされたディスク容量の割合および本アプリケーションがインストールされているパーティションについてのパラメータが含まれています。

tune2fs -m 1 /dev/sdf1

移行を開始・モニタリングする

移行をモニタリングするには

  1. 管理ページに移動します。
  2. 移行 を選択します。このリンクは、組織内の誰もまだ移行を実行していない場合のみ、利用可能です。
  3. 移行ページのデータベース移行ステータスをレビューします。
  4. インストールされているPostgreSQLバージョンが9.0.3以前であり、移行のための準備が整った旨が表示されたら、移行を開始をクリックします。

移行を開始をクリックすると、本アプリケーションはメンテナンス・モードとなります。スキャンまたはレポートの実行といった、通常の操作は利用できなくなります。メンテナンス・モードで実行するをご参照ください。管理者である場合、ログオンして移行ステータスメッセージをモニタリング可能です。

移行中、本アプリケーションは古いPostgreSQLデータベースからのデータを新しいPostgreSQLデータベースへとコピーします。移行には、これらのデータベース両方のための十分なディスク空き容量が必用です。

また古いPostgreSQLデータベースがバックアップされ、移行完了後にディレクトリ [installation_directory]/nsc/nxpgsql-backup-[timestamp] に保存されます。

予測移行時間はデータベースのサイズに基づいています。

すべての移行プロセスが終了したら、本アプリケーションが再起動され、通常の操作を再開可能となります。

移行完了前にキャンセルボタンをクリックして停止した場合、本アプリケーションは移行プロセスを中断します。その後、通常の操作モードで本アプリケーションを再起動可能です。

移行が失敗すると、現バージョンのPostgreSQLデータベースは完全なままですので、障害なく本アプリケーションを利用し続けることができます。移行失敗に対処するをご参照ください。

非常に稀なインスタンスにおいて、本アプリケーションがメンテナンスモードであっても、移行プロセスが実行された後、移行の結果詳細を伝えるステータスメッセージではなく、移行FAQが表示される場合があります。これが起こった場合、サーバーを再起動する前に技術サポートまでお問い合わせください。また、この状況が起こりサーバーをうっかり再起動してしまった場合、または移行後にデータベース移行ページで環境内で実行中のPostgreSQLのバージョンが9.4より前のものであると気づいたら、随時技術サポートまでお問い合わせください。

長時間かかり新規ステータスメッセージのない移行に対処する

データ量によって、移行には 30 分から1 時間以上かかる場合があります。したがって、移行に長時間かかることは珍しいことではなく、かなりの期間新しいステータスメッセージが出ていないとしても、必ずしも移行が停滞しているということを示すものではありません。

2~3の簡易チェックを行って、ステータスメッセージが出ていない場合に移行がいまだ進行中であることを確認可能です

  1. LinuxのtopまたはWindowsのタスクマネージャーを実行して、PostgreSQLプロセスが実行中でありCPUリソースを使用中であることを確認します。
  2. データベース・テーブルのコピーに関するメッセージついては、[installation_directory]/nsc/nxpgsql/pgsqlpgsql/bin/pgrade_*.log にある移行ログファイルを確認します。

プロセスが完了したら、セキュリティ・コンソールに通知が表示されます。

移行の成功を確認する

移行の成功を確認するには、以下のステップを行います

  1. 管理ページに移動します。
  2. 管理 をクリックします。
  3. データベース タブに移動します。
  4. 当該ページに表示されている、インストール済みPostgreSQLのバージョンを読み取ります。

移行が成功した場合、インストール済みバージョンは 9.4.1 となります。

または

  1. [installation_directory]\nsc\logsにあるnsc.logファイルを開いて、PostgreSQL 9.4.1が実行されていることを確認します。
  2. ストリングPostgreSQLを探してください。そのストリングのインスタンスと共に、アクティブなPostgreSQLバージョン番号を見つけることができます。

以下の例に見られるように、ライン上に表示されます

NSC 2015-06-11T184501 PostgreSQL 9.4.1, compiled by Visual C++ build 1500, 64-bit

移行が成功したと確認できたら、以下のステップを行います

  1. 移行にあたり、ディスク容量を空けるためにホストシステムから移動した、ファイルまたはディレクトリを元に戻します。移行のためにディスク容量を空けるをご参照ください。
  2. [installation_directory]/nsc/nxpgsql-backup-[timestamp] ディレクトリをストレージの外部ロケーションへと移動します。

これには、postgresql.confファイルを含む移行前データベースが含まれています。

通常の操作を再開する前に、以下のセクションで説明されている通りに、データベースの一貫性を確認してください。

移行の前にpostgresql.confまたはpg_hba.confを修正した場合、これらの設定ファイルにカスタム設定を再適用する必要があります。カスタムPostgreSQL設定を復元するをご参照ください。カスタム設定については、古いアーカイブ化されたバージョンのPostgreSQL内の修正された設定ファイルを参照可能です。

データベースの一貫性を確認する

本手順には2つのステップがあります。チェックの一貫性の確認とデータベースのクリーンアップには、時間はほとんどかかりません。

データベースの一貫性を確認し適切に対応するには

  1. 管理ページに移動します。
  2. 診断をクリックします。

セキュリティ・コンソールにトラブルシューティングページが表示されます。

  1. データベース診断チェックボックスのみを選択します。
  2. 診断を実行をクリックします。

当該ページに、すべての診断テストの結果がリストされた表が現れます。文字Xを含む赤丸は、一貫性の問題があることを示しています。

  1. 管理ページに移動します。
  2. メンテナンスをクリックします。

セキュリティ・コンソールに、データベース・メンテナンスページが表示されます。

  1. 任意データベースをクリーンアップタスクを選択して、不必要なデータを削除します。
  2. データベース・メンテナンスを開始するをクリックします。

注意: デフォルトではすべての診断オプションが選択されていますが、移行後のデータベースの一貫性の確認のために必要なのはデータベース診断のみです。本タスクに必要な情報だけを閲覧するため、選択されているその他のボックスをクリアしてください。

この操作を開始すると、本アプリケーションはシャットダウンされメンテナンス・モードで再起動されます。進行中のスキャンやレポートがあった場合、完了する前に停止され関連データは失われます。メンテナンス操作が完了し通常モードで再起動してから、上記のレポートまたはスキャンを再度実行する必要があります。詳細については、メンテナンス・モードで実行するをご参照ください。

移行後データベースをバックアップする

移行の成功を検証しデータベースの一貫性を確認したら、データベースを即座にバックアップすることが非常に重要です。これにより、移行後データベースのベースラインインスタンスが保存され、PostgreSQL 9.0データベースを復元しなくてはならない事態を避けることができます。

本ステップは、前述ステップ完了後にのみ実行してください

データベースのバックアップの方法説明については、データベースバックアップ/復元およびデータ保持をご参照ください。

移行の一部としてバックアップされたデータベースを復元する

移行後に、PostgreSQL 9.0データベースがバックアップされ、移行完了後にディレクトリ[installation_directory]/nsc/nxpgsql-backup-[timestamp]に保存されます。

この特定のデータベースを復元するには、以下のステップを行います

  1. 本アプリケーションをシャットダウンします。
  2. 移行後データベースのpgsqlディレクトリの名前を変更します。

当該ディレクトリは、[installation_directory]/nsc/nxpgsqlにあります。

  1. nxpgsql-backup-[timestamp]と名前付けられたバックアップ・ディレクトリを、[installation_directory]/nscディレクトリへとコピーしてnxpgsqlと名前を変更します。
  2. 本アプリケーションを起動して、操作を再開します。

ヒント: すべての保存された元の許可属性と共に当該バックアップ・ディレクトリを移動します。上記を行うことで、nxpgsqlをディレクトリの所有者とするというLinux上の要件を回避できます。また、Windowsがシステムにディレクトリへのユーザーアクセスを与える必要性がなくなります。

移行中にバックアップされたデータベースの復元を計画している場合、いくつかの事項に留意してください

移行後にスキャンまたはレポートを実行しその後バックアップ・データベースを復元する場合、セキュリティ・コンソール・ウェブ・インターフェースには、移行と復元との間に行われたスキャンまたはレポート・インスタンスはリストされません。なぜなら、復元されたデータベースにこれらの記録は含まれていないからです。

復元後にスキャンまたはレポートの実行を開始すると、復元されたデータベースに投入済みの関連するスキャンまたはレポート・インスタンスが、復元前にファイルシステム内で生成されたインスタンスを上書きします。

初めはグラフィック・チャートが復元されたデータベースに同期していませんが、これは最新のサイト、スキャン、またはアセット・グループ情報が常に反映されるからです。各チャートは関連するイベント後に、リフレッシュされ復元されたデータベースと同期します。例えばスキャンを実行すると、そのサイトまたはアセット・グループに関連するチャートのリフレッシュと同期が行われます。

カスタムPostgreSQL設定を復元する

移行後、PostgreSQLデータベースのデフォルト設定が適用されます。以前にpostgresql.confファイルを修正してデータベース・パフォーマンスを調整した場合、またはpg_hba.confを修正してデータベースへの遠隔接続を有効化した場合、これらの修正された設定を再適用する必要があります。

移行完了後に、古いアーカイブ化されたバージョンのPostgreSQL内の設定ファイルを参照可能です。これは、ディレクトリ [instsallation_directory]/nsc/nxpgsql-backup-[timestamp] に保存されています。

주의: 古い設定を新しいデータベースロケーションへと単にコピーしないでください。これにより互換性の問題が生じて、データベースが起動しなくなる場合があります。各ファイルについて設定を1つづつ比較し、以前のPostgreSQLインストールで修正したプロパティのみを編集します。

移行失敗に対処する

移行が失敗すると、現バージョンのPostgreSQLデータベースは完全なまま残ります。本アプリケーションを起動して、通常操作を再開します。

移行を再度実行する前に、ディスク容量のエラーが原因で失敗が起こったのかどうかを確認してください。特定のケースでは、移行前自動チェックで十分なディスク空き容量があると判定された場合であっても、移行が終わる前に利用可能なディスク空き容量を超える場合があります。

移行失敗のトラブルに対処するには

注意: 失敗後に移行を再試行しないと決めた場合、/nxpgsql-tempディレクトリを削除してください。これを行わないと、かなりのディスク容量が消費されるからです。

移行がシステム障害または停電により失敗して移行を再度実行する場合、ディスク容量制限の問題が生じるかもしれません。これは、失敗した移行試行中に本アプリケーションがnxpgsql-tempディレクトリを作成したからです。このディレクトリを削除して、移行を再度開始してください。当該ディレクトリは、[installation_directory]/nscにあります。

メンテナンス・モードで実行する

注意: 本アプリケーションをメンテナンス・モードで実行できるのは、グローバル管理者のみです。

メンテナンス・モードは、本アプリケーションが一般的なメンテナンス・タスクを実行し、1つまたは複数のサブシステムの致命的故障から復旧するための、スタートアップ・モードです。メンテナンス・モード中は、スキャンまたはレポートを実行できません。利用可能な機能は、ロギング、データベース、セキュリティ・コンソール・ウェブ・インターフェースなどです。

注意: 本アプリケーションは、致命的な内部エラーが起こると、自動的にメンテナンス・モードで実行します。

本アプリケーションがメンテナンス・モードで実行中の場合、ログオン時にページ/admin/maintenance/index.htmlが現れます。このページにはすべての利用可能なメンテナンス・タスクが表示されており、実行中のタスクの現在のステータスが示されます。現在のタスクが完了するまで、新規タスクを選択することはできません。その後、タスクを切り替え可能です。または再起動をクリックして、通常の操作モードに戻ります。

メンテナンス・モードで作業する

  1. 管理タブをクリックします。
  2. 管理ページで、メンテナンスをクリックします。

セキュリティ・コンソールに、メンテナンス・モードページが表示されます。